都内→お試し移住→古民家移住オジサンへの道 @伊豆
2022.7.20 / /中田道一と申します。
あたりの方々からはミチくんと、
呼んでいただいております。
生まれは北海道、齢30が近づく頃上京して約15年…
少なくとも折り返し地点は過ぎたであろう我が旅路に、
このまま進むべきか疑問を呈してくれた、19番目のCOVID。
東京で飲食業界隈をメインに活動してきた僕にとっても、
衝撃は小さくありませんでした。
大きく方向を変えるなら地べたからでしょと思い立ち、
移住先を探し始めたのが2021年の年始。
東京からギリ日帰りも可能な距離を一つのモノサシにして、
幾つかの候補地を調べ回るもピンと来ない時間を過ごし、
都内近郊での週末移住路線も脳裏にチラつき始めたころ、
若き日に北海道で波乗りの先輩に言われた言葉を思い出したのです。
「伊豆には白砂のビーチでの海パンSURFがあるぞ」の一言を。
北海道では真夏の本当にわずかなタイミングでしか許されない、
ウェットスーツからの解放。
憧れの白砂海パンSURFが足を延ばせば届く距離に居たのに、
ゆとりの無さゆえに一度も伊豆を訪れることなくきてしまった生き方をこそ、
僕は変えたがっていたのでした。そうでした。
伊豆急踊り子号を降り、小さなレンタカーですら戸惑う道の狭さ。
それならばと小回りの利くオートバイを手に入れ、
テントを積み込んで移住への足掛かりを求めて通った桜の頃。
面白そうな方が居ると聞けば伊豆半島の西へ東へ押しかけ、
矢継ぎ早に質問を投げかけた不躾な日々。
しかしながら、僕が今ここで皆様のお目にかかれているのは、
そうして出会った有り難きご縁の数々によるものにほかなりません。
代表の松本氏にもこの頃お会いしており、
貴重なアドバイスと移住先を伊豆に決める後押しをいただきました。
それから1年間は伊豆半島の最先端、
南伊豆町でお試し移住生活を体験しました。
都会に居た頃の思惑が良い意味で、
ガラガラと音を立てて崩れていく毎日。
いつしか仕事に関する概念も変わっていました。
一つの企業に所属することあるいは起業することのどちらにも、
二の足を踏ませていただきたく存じていた僕は、
ここには業界を跨いでのフリーランスとでも言うべきか、
色々な稼ぎぶちを持つという意味で、
「百姓」と呼びたい生き方があるのではと思えてきたのです。
ある時期はビーチの管理人、ある時は大工作業の手伝い、
またある時には田んぼの手伝いを、時には製材所での作業も経験して。
こちらのロッジモンド関連では、
古道を活かしたMTBトレイルの整備作業、
MTBツアーにおいての搬送ドライバーや、
宿などの施設の管理作業と様々な経験を積ませてもらっております。
見つめ直したいと願っていたライフワークバランスの、
ワークの部分においては思いもよらなかった変化を体験している上に、
ライフにあたる例えば住まいについても…
移住してからでなければ繋がらなかったご縁の先で、
山奥の廃墟と呼んでも過言ではない、ポツンと古民家に出会い、
そして現在自分で修繕しながら、
電気以外のライフラインを繋ぐことなく住んでいるなんて、
あの頃の僕からしたら、エキセントリックモード継続中に思えるのです。
今後は、才能もコネも資産も「持たざる」移住者オジサンの切り口で、
奮闘中の古民家暮らしの様子や、
伊豆半島の魅力などをお伝えしていく所存であります。
さしたることなし44歳の遅すぎることなし青春ヤイヤイを、
どうぞよろしくお願いいたします。