storyストーリー
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LODGE MONDO -聞土- は伊豆半島にある山と海とに囲まれた小さな宿。
8種類の木々が有機的に張られたダイニングルーム。大きな1枚板を削り合わせて造ったウッドデッキ。すべて違う木と色でデザインされた7つの個室。そのほとんどを自分たちが伊豆の山から伐り出した木を使い、内装に施しました。
浴室への給湯や館内の暖房は、森の整備で伐られた木を利用するウッドボイラーを使い、持続可能なエネルギーの自給にも取り組んでいます。 -
環境を守りながら、自然資源を【まわす】
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山と海とが至近にまじわる伊豆半島。
海・山・川がすぐに手を伸ばせば届く伊豆の風景を落とし込むように、この土地の自然の中にあるものを客室や館内の空間に散りばめました。
伊豆半島では江戸時代から炭焼きが盛んに行われていました。しかし現代社会になり、化石燃料を消費する生活にシフトしてしまったために炭焼きの産業は廃れ、長い年月のあいだ山の樹々は活用されないまま放置されてしまうことに。
そこで、伊豆の山で自然と育つヤマザクラやシイなどの広葉樹を伐り、山奥にある製材所で木材に加工。ロッジモンドの内装に使用する木材のほとんどすべてを、自分たちで山から伐り出した木を利用することにより、新たな山の循環をつくる取り組みをはじめました。
山と海とをつなぐアクティビティ
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森の手入れを行うことは、海の環境を整えることへと繋がる。
そのことに気づき、2020年から海のアクティビティのカヤックフィッシングツアーをスタート。
わたしたちが手入れをする森に降る雨は川となり、やがて海へとたどり着きます。広葉樹が多い伊豆の山から流れ出す川の水はたくさんの養分を含み、多くの魚を伊豆半島の沿岸部へと引き寄せています。
動力を使わないゼロエミッションな乗り物であるカヤックで駿河湾へと漕ぎ出し、自分の力だけで魚を釣るという、言わば人の原始体験にも似たアクティビティですが、「山と海とは繋がっている」ことを体感する持続可能な体験サービスであるとわたしたちは考えています。 -
この土地にあるものを活かし、エネルギーを自給する
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森の整備で伐採した木材を燃料に利用するウッドボイラーと、太陽光集熱器を組みわせたハイブリット熱供給のシステムを構築して、ロッジモンドの浴場の給湯や暖房へと熱エネルギーを自給する取り組みを2022年よりはじめました。
かつては山で炭をつくり江戸や都市部へと出荷していた伊豆半島は、エネルギーの輸出も可能なほどに森林資源に恵まれた地域でもあります。
伊豆の自然を旅する方たちへ、このかつてから続く森の恵みのエネルギーを提供できることは、わたしたちにとっての誇りでもあります。
このように、この土地にある山と海との自然資源を活かしながら観光やアクティビティへとつなげていく循環を、わたしたちは【山と海をまわす】と表現しています。
staffスタッフ
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松本 潤一郎
Junichiro Matsumoto
株式会社 BASE TRES 代表
BASE TRES Ltd. Owner / President / MONDO Staff -
平馬 啓太郎
Keitaro Heima
マウンテンバイクガイド/イラストレーター/運営スタッフ
Trail Manager & Guide / Illustrator / MONDO Staff -
茶屋 美南
Minami Chaya
マウンテンバイクガイド/ハイパータマニクリエイター
Guide /MONDO Staff -
北見 美佳
Mika Kitami
画家
Painter/MONDO Staff -
Yokobatake Kaho
Kaho Yokobatake
フリーライター/ヨガインストラクター(RYT200)
Writer/YOGA Instructer/MONDO Staff -
佐久間 亮
Ryo Sakuma
木こり/シーカヤック・マウンテンバイクガイドWoodcutter /Guide/MONDO Staff -
御守 有加理
Yukari Onmori
Que-bico開発主任/土着原理主義者
MONDO Staff -
ACOYA
Acoya Matsumoto
カヤックフィッシング/マウンテンバイクガイド見習い
MONDO Staff
writerライター
ローカルメディアとして沢山の方々がライターになり、伊豆の文化や生活、遊びなどの生の声を発信しています。