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ランドセルは本当に最良の選択か? Ergobagにみる子どもの新たな未来の可能性

2021.1.27 / うずめの庭 /メディア

表の顔も裏の顔も、ロッジモンドのNEO女将にして4児の母。

うずめの庭です。

今回は、宿やアクティビティ、地域の情報とは全くかけはなれた、完全なる親目線で子供たちのランドセルのお話。

 

先日、わが家に荷物が届きました。

 

それは、2月中旬着の連絡をもらっていたアメリカからの荷物。はるばるサンフランシスコから。

 

中身は、4月で小学1年生になるい次女が待ちわびていた、わが家のランドセル「Ergobag」

 

 

さかのぼること2019年。

長女が小学1年生にあがる際、わが家に「ランドセル」問題がありました。

詳しくは、私の当時のインスタの投稿をご参照くださいませ。

 

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校則でも決められておらず、かつ重く、荷物も多く入らない。構造も現代において最良とは思えず、成長と共に明らかに小さくなるランドセル。

私たちの子どもの頃からすると、色やデザインは多様化しているにもかかわらず、なぜか型は守られ続けている不思議。

法律などで定められているわけでもないのに、慣習や暗黙のうちに守られ続いている物事への反発心や抵抗感のある私たち夫婦は、

ランドセルへの疑問からそれ以外の選択肢を探しましたが、

圧倒的なランドセル市場のある日本では思いの外、難航。

やっとの思いで見つけた、ドイツの人間工学に基づいて作られているErgobagなる、就学児用のバッグが良さそうで、

本国に問い合わせてみると、

 

 

3月5日の時点でこのやりとりをしているという。。。。

長女の入学1か月前です(笑)

 

結局、アメリカのAmazonで購入。

入学式まであと半月というさし迫った到着予定日前日に、

「あなたの荷物、出品者から送られた形跡がないから問い合わせてみて!」

ってなメールがアメリカのAmazonより届き、娘のがっかりした顔を想像し焦りながら、出品者にメールを送信した翌日。

元々の到着予定日の翌日に、無事わが家1つ目のErgobagは届いたのでした。

販売店との正規の取引ではないために、種類も選べず、出品されている中から選ぶしかないこと。

付属品の詳細も不明瞭など、難点はあります。

長女の時は、バックパック単体のみでしたが、次女のものは、

Gym bagと、Pencil caseがついていて、盛り上がりました(笑)

 

 

ドイツっぽい。無骨で頑丈そうな鉛筆たち。

文房具をとおした異文化交流。楽しい。。

 

 

長女の時は、送料あわせて200ドルくらい。

今回は、日本円で約2万6千円くらい。レートの問題だけではなく、付属品分高いのかな。

それでも、私はランドセルの相場を知りませんが、よく周りの話を聞いていると5万円前後くらい?

もっと高いのかなあと。

それに比べると送料込みでも十分安いです。

 

 

Ergobagの魅力は安いだけではなく、その構造、機能が素晴らしいのです!

 

 

前の画像でもチラリと見えると思いますが、底が固い素材でかつ4つの小さな足のようなものがありしっかり自立します。

グレーの生地の部位は、反射する素材。

 

そして、太く頑丈な肩ベルトと腰ベルトには、それぞれストラップがついているので、

荷物の重さが肩のみにのるランドセルと違って、上半身にフィットさせ、腰など体全体で背負うことが出来ます。

 

そして、ふかふか重厚な背中のパッドを開くと、

 

可動式のアルミフレームがあり、身長にあわせて、肩ベルトの位置を自分で決められます。

 

 

肩ベルトも微調整可。

 

大人が旅や登山、トレッキングに使用するバックパックの仕様とほぼ変わりません。

だって、使用頻度としたら、どんなアウトドアのツアーガイドやフリークよりも、小学生の方が圧倒的に多くの時間を共にしますよね。

多分。きっと。

 

 

肝心の内部は、3つに分かれています。内容量は20リットル。

寸法も、幅25㎝、マチ22㎝、高さ35㎝とランドセルの平均値より大きく、本体の重さは1,100gと軽量です。

 

 

内側にポケットも1つ。

 

 

本体前のポケットは、

ドイツでは、水筒とランチボックスを入れるところみたいです。水筒が固定できます。

 

 

もうすぐ1年生、115㎝、20㎏の次女が背負ってみてこんな感じです。

 

 

 

しかも、付属のナップサック的なバッグは、ただのおまけかと思っていると。

Ergobag本体についてるバックルと、Gym bagのバックルを接続。

くっついちゃいました(笑)

エプロンとかシューズとかも手を塞がずに持ち帰れるわけです。

 

 

 

 

なんと合理的なんでしょう。

 

 

Amazonでは、柄があまり選べないことは先述しましたが、

今回は、次女の希望が紫色で、ErgobagについているKlettiesというマジックテープで付けるバッチも、

カワセミのような、ハチドリのような可愛い鳥たちだったので、まさに次女にはベストな商品でした。

このKlettiesは、本国では、いろいろな種類が別売りされ、その日の気分で変えられたり、

自分の絵でオリジナルを作ったり、遊べるそうです。

 

 

 

 

長女のKlettiesは、シンデレラのモチーフっぽいですね。

ユニコーンと。

 

 

魔法の馬車かな。

 

 

さらに、ドイツの製品らしく素晴らしいのが、

Ergobagは、100%リサイクルのペットボトルからできているということ。

その証に、こんなタグがついています。

このタグの意味を知った娘も感動していました。もちろん私も。

 

 

いかがでしょうか。

Ergobag、いいと思いませんか?

長女の時に感動し、経験もないのに、本国にダメ元で「販売代理店やりたい」とメールしたほど(笑)

圧倒的なランドセル市場のある日本では、なかなか難しそうですが、「ありがとう。でもその予定はない」と返答をいただきました(笑)

もちろん、このメーカーの商品だけが最高というわけではなく、

日本のメーカーだって、その気になればこんな仕様の通学用バックパックはお茶の子さいさいで作れてしまうと思います。

わが家の場合は、

「わが子のピカピカの1年生は桜の木の下でランドセルだろ!」という情緒的な思い入れは特になく、

子どもたちも、「みんなと一緒じゃなきゃ嫌だ」と言うわけでもなく、

「ランドセルもいいと思うけど、Ergobagも可愛くていい!」と、

新しい形の通学バッグをすんなり受け入れました。

学校でも、「可愛くていいなあ」と言われたとか、特に浮いているとか、からかわれたということもないようです。

(浮いてるかもですが笑笑)

 

時代はもう令和。

 

ちょっと話が飛躍しますが、最近、政治などを見ていても、世界ではトランスジェンダーでまだ30代の大臣がいたり、若い女性が首相になったり、

どんどん多様性を受け入れ、広がりを見せていますよね。

なので、子どもたちを取り巻く環境も、

殊に、公的な教育環境などはなおさら、

もっと革新的に新しく開かれていって欲しいと願うのです。

もちろん、ランドセルが好きで、その使用感に満足している人もたくさんいらっしゃるでしょうし、

そのことは全く否定しません。

しかし、私は子ども頃、ランドセルの使用感に満足しておらず、

中学年には使っていませんでしたし。

通学にはランドセルを使用せねばならないという校則などそもそもどこにもないのです。

 

多様な選択肢があるということは、とても嬉しいですよね。

少なくとも私はそう思いますし、秘めやかにもそう思われている方もいると思います。

子どもたちが生きる今とこれからの豊かさの為にも、また、私と同じような思いを抱かれているどこかのどなたかの為にも、

画一的といわれがちな日本の教育界への小さな小さな布石を打つつもりで、この記事を記し、web上に漂わせておくにしました。

たかが通学バッグ、されど通学バッグ。

みんなとちがったったていい。

それぞれちがうことを認めていく。

自分の道は自分で考え選んでいく。

そんな想いを込めて、

わが家は、Ergobagを選んでいます。

 

子どもたちの明るく楽しい未来を心から願って。

この記事を書いた人

うずめの庭 uzume no niwa

両親が松崎町生まれの生粋の西伊豆原人。但し、突然変異型。
東京の美大に通いながら、アングラ、身体表現、水墨画、縄文美術に傾倒するも、のっぴきならない理由で、二度と帰るまいと思っていた故郷・西伊豆へ帰還。原始時代への憧れから、田畑を耕す暮らしをはじめると、細胞レベルでこの土地のポテンシャルに気づく。
以後、「土着といふ前衛」をスローガンに、地域の自然資源を活用した創造的な子育て環境の充実を目指す運動や、地域の課題にアートを用いてアプローチする活動などを行っている。「くゑびこ」の商品開発や、宿の運営、イベントの企画などを担当する実に多忙な4児の母。

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