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地魚食のすすめ ~西伊豆的田舎暮らしの自釣自食な幸福論~

2021.1.22 / カヤックフィッシング / うずめの庭

こんにちは。

ロッジモンドにお越しいただいた方とはチェックイン時にお目にかかったことがあるかもしれませんが、

小柄でちょっと奇妙かつ派手な衣服を身にまとい、黒髪おかっぱ、愛嬌のあるアラフォー女子のNEO女将です。

宿業務の裏側では、4児の母をしながら料理番の私は、

昨年からカヤックフィッシングツアーをはじめたオーナーである夫が釣って帰ってきた魚を、美味しく調理するもの仕事の1つ。

ツアーでは、皆さんが釣った魚は近隣の飲食店で美味しく調理してもらえますが、

もし、自宅に持ち帰ったとして!の参考に、

我が家の地魚食ライフをちょっとご紹介いたします。

 

 

 

冬季は西風と呼ばれる暴風が吹きすさぶことで有名な西伊豆。

そのわずかな凪の日を狙って、つい先日、わが家にやってきたのは水を帯び、キラキラと美しいカンパチでした。

 

 

釣ってすぐに、エラと内臓、うろこを取り除き、血を抜いて熟成させること数日。

自称「夢見るAB型」の私の若干ムラのある、さばきクオリティも、クスッと温かく見守ってくださいね♡

 

 

今回は、たまたま頂き物のネーブルオレンジがあり。ビビビッとひらめいてしまったので、

マリアージュ的なカルパッチョにしてみました。

 

 

熟成され、ねっとりとしたカンパチと、フレッシュなオレンジの果肉が、どんぴしゃり!

これが、最高に美味しかったのです。

 

パブロフの犬的に、この瑞々しさが伝わりますでしょうか。

西伊豆は柑橘類の栽培が豊富ですが、

お味噌汁にまでカボスを絞っていれるような四国ほどには、多様に活用されていない印象。

柑橘類もデザートとしてだけでなく、日々のごはんにも、もっと豊かに使って楽しみたいものです。

 

さてさて。

続いては、昨年、子どもたちと釣ったカタクチイワシ。

 

子どもたちとスプーンをつかって三枚おろし、

 

 

塩漬けにして熟成させること数か月。

 

 

オイル漬けにしてアンチョビになりました。

 

 

毎年5月前後に接岸してくるので、100匹以上、まとめて釣ると便利です。

この日は、自家製アンチョビと庭のトマトをセミドライにてオイルやにんにくハーブとマリネしたブルスケッタに。

 

 

夏頃になると入れ食いのなんとも獰猛な面構えのサバは、

いわゆる世に流通しているノルウェー産のサバとは脂ののりが全然ちがうので、

油で調理すると食べやすいです。

 

 

この日は、フライにして食べた残りを、これまた残り物のコールスローと一緒にバケットではさんで、

パクチーも追加。ナンプラーをきかせたチリソースでサバサンドにしました。

 

 

ちなみに余談ですが、

ゴマサバのまるで民族的なこの模様のでき方には、

チューリング・パターンといって、数学的なメカニズムが関わっているそうです!

自然界の不思議と美しいこと!

 

 

話は戻って、

念願の大きなヒラスズキが釣れた日は、贅沢にもココナッツミルクを効かせ、旬の野菜もりもりの南インド風のカレーに仕立てました。

 

 

鮮魚だから、お刺身や煮つけ、塩焼きも最高ですが、それでは段々と飽きてきてしまいます。

世界を見渡せば、実にユニークで豊かな魚食の楽しみ方が山ほどある!

と、どこまでも自由で楽しい地魚食ライフを今後とも楽しんていきたいですね~。

地産地消ならぬ「自釣自食」も海のある西伊豆らしい田舎暮らしの醍醐味です。

 

 

そして、捨ててしまう魚の骨やうろこも、素晴らしき素材。

その活用法や遊び方についても模索しております。

 

うろこで花を作ってみたり。

 

 

魚の埋葬についても考えてみたり。

 

 

この年末年始に、自分へのご褒美に数々のグルメをお取り寄せしたのですが、、、、

結局、自分の暮らす土地の新鮮な幸を楽しんでいただくことの最上さには敵わない。

という結論に着地しました。

 

そう、何故なら我らは、西伊豆の民なのですから。

 

 

★皆さんお待ちかねのカヤックフィッシングツアーの再開は3月を予定しております。

過去記事も是非読んでみて下さい。

https://lodge-mondo.com/activity/kayak-fishing/hasetaku/

春が待ち遠しい~。

この記事を書いた人

うずめの庭 uzume no niwa

両親が松崎町生まれの生粋の西伊豆原人。但し、突然変異型。
東京の美大に通いながら、アングラ、身体表現、水墨画、縄文美術に傾倒するも、のっぴきならない理由で、二度と帰るまいと思っていた故郷・西伊豆へ帰還。原始時代への憧れから、田畑を耕す暮らしをはじめると、細胞レベルでこの土地のポテンシャルに気づく。
以後、「土着といふ前衛」をスローガンに、地域の自然資源を活用した創造的な子育て環境の充実を目指す運動や、地域の課題にアートを用いてアプローチする活動などを行っている。「くゑびこ」の商品開発や、宿の運営、イベントの企画などを担当する実に多忙な4児の母。

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