LODGE MONDO -聞土-

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モンドで世界を感じた日!汗と(笑)に包まれた!スパイス料理教室 by Surya

2019.7.2 / うずめの庭 /イベント

ナマステ~。

 

「ニッポンの夏は、素麺よりスパイスカレーだろ?!」

と、心底思っている、うずめの庭です。

 

遡ること1年前。

7月末に晴れてオープンを迎えたロッジモンドは、

まだ首もすわらぬホヤホヤの赤子みたいな状態で、準備体操もないままに夏の激烈繁忙期に突入しました。

伊豆の夏の本気を、まさかの第4子を妊娠中という身重で乗り越えた私は、もはや虫の息。

「ご褒美がないとやってらんないよ~ん」と。

他にもご褒美が必要な友人たちと一路、Happy Buddhaを目指しました。

「魔法のおやつ。Happy Buddhaという愉悦。」チェケラッ!

 

Happy Buddhaはスイーツなので、ランチはどこにしようか?と考えていると、

ちょっと前にロッジモンドに一時帰国中で遊びに来てくれた、ペルーのアマゾンでシャーマンをしている友人が、

Happy Buddhaのすぐ近く、南インド料理のSuryaさんで食べたカレーが最高に美味しかったと話していたのを思い出し、

即、ランチのSurya行きを決めたのでした。

 

 

明らかに西伊豆とは客層の違う、イケイケな海水浴客でにぎわう入田浜を目の前に、

ワクワクしか感じられない異国情緒満点なSuryaは、疲れ果てた私には、もう砂漠のオアシス♡

 

 

 

 

ベジかノンベジを選べたのですが、この日はもちろん動物性たんぱく質を要していたので、確かチキンを。

Suryaイチ押しの、ミールスという南インドの定食スタイルのメニューをお願いしました。

優しめなれど、未知かつ複雑なスパイスが次々とあらわれ、予測不可能に口の中で競演していくような。

そんな衝撃的かつ刺激的な美味しい体験は、疲れた私のココロとカラダに、

ズキュンと刻まれ、忘れることのできないひと皿となったことは言うまでもありません。

 

 

それから約1年。つい先の5月下旬。

ふとSNSで、Suryaさんがスパイス料理教室を開いているのを見かけた私は、

美味しい記憶が呼び覚まされていくのに任せ、即座にSuryaさんに愛のメッセージを送っておりました。

そして!なんと!ご快諾頂き、あれよあれよと開催が決まったのが!

 

ジャジャジャジャーン。

 

押し寄せる熱気に備えるべく夏の先取りだねっと。開催日程も決まり、告知するやいなや、定員が2日で埋まる満員御礼。

皆さまのスパイスへの期待感。ジリジリと感じた次第です。

 

そして、いよいよ6月27日。

近隣市町村よりお集り頂いた個性豊かな15名の参加者さんと、

ターメリックカラーの衣装に身を包まれた本日の講師:Suryaさん。

そして、初耳な響きがワクワクをそそるカタカナのスパイスやお豆たち。

がロッジモンドに集結してスパイス料理教室がスタートしました!

 

どうでしょう~!

いつものロッジモンドきってのチルトアウトスペース、ダイニングが調理室に早変わり。

まずは、ひたすら野菜を切りました。

野菜も調味料の1つと考えるそうです。 本日は、オールベジのメニュー。

 

 

そして、スパイスや食材の計量も。

「サンバルにはタマリンド」

「ラッサムには、ヒングを少し」

「ポリヤルにはチャナダル」

って、思わず笑いがこぼれるチンプンカンさに、Suryaさんから頂いた本日のテキストのページを一同めくるめくるさがすさがすwww。

ヒングというスパイスは、別名「悪魔のくそ」と呼ばれているらしいと聞けば、皆でクンクンクンクン。

「これが悪魔のクソの匂いかあ~」ww

 

 

奥に見えるカレーリーフは、かかせないハーブなれど入手困難で、Suryaさんも栽培しているのだとか。

 

 

カレーリーフの香りを嗅いだ、ヤイヤイ通信ライターのサクーマンも思わずこの表情!!

本人曰く「恍惚」。。。。

の表現だそうです。

ちゃやみなみは、シャッターチャンスを逃しません。

 

 

サンバル用スパイスを持った参加者の1人トミーに、

「サンバルっぽい顔して!」ってお願いしたら、サンバルっぽい顔とポーズをしてくれました♡ww

 

ノリのいい人大好きです。

またもや、ちゃやみなみはシャッターチャンスを逃しません。

 

 

ちなみに、トミーはヤイヤイ通信ライターでニンニクラーメン記事をbuzzらせている、ちゃやみなみの旦那さまがお勤めしている、

1日1組限定のキャンプ場を運営するヴィレッジインクのスタッフで、

まだ非公開ですが、「寿司ディスコ」なる奇妙奇天烈な企画を以前モンドに持ち込んだ実行犯ですww

これは是非ともまたやりたい♡

 

 

 

代わる代わる熱気ムンムンの厨房に入り、

Suryaさんに教えて頂きながら、炒めたり煮たり揚げたり。

ひとつひとつの行程や作業、レシピに驚きと感嘆とお腹のなる音で、わいわいがやがや。

 

それにしても、バスマティと呼ばれるインドのお米は、炊くのではなく茹でるのだと初めて知りました!!!

勉強になる~。

 

 

極めつけは、最後の仕上げ。最後の魔法。最後のお化粧。テンパリング。

熱した油にスパイスの香りをうつし、煮込んだカレーのお鍋にジュジュッ!!!

これがあるとないとでは、カレーの味が全然違い。グッとしまり、スパイスの香が際立つそうです!

確かに、以前自分で作ったダルカレーは、テンパリングをしていなかったので、ただただボンヤリとした仕上がりでした。

 

 

ナス、ピーマン、トマト、玉ねぎの入った南インドのカレー「コロンブ」

 

「刑事コロンボ」。。。。。

 

 

ズッキーニの入ったヨーグルトのカレー「パッチャディ」

ココナッツファインが入る意外さ!

見た目が、タイのグリーンカレーの様で、その味をイメージして食べると裏切られる、初体験の味。

パッチャディ単体というより、他のカレーと混ざることで、化学変化を生み出していくような、変幻自在な存在でした。

 

 

手前は、ムング豆のダルカレー。インドの基本カレー。

テンパリング効果で、優しいけれどグッとしまったお味に、

ダルカレー嫌いを克服した参加者も!

 

 

南インドの酸味のあるスープ「ラッサム」。

タマリンドやカレーリーフ、フェネグリークなど、馴染みの薄いスパイス達の競演で、

こちらも未体験の香と味でした。しかし、カレーやスープが混在するミールスにおいては、

こういう子たちが、いい仕事をしてくれることがよ~くわかりました!

 

 

キャベツのポリヤル。

タミル語で「炒めたもの」という意味なんだそうです。南インドの基本なお惣菜。

はじめに熱した油で揚げるように炒めたお豆が香ばしく、お肉が入っていなくても、

コクと満足感が十分にあります。

 

 

そして、マスタードシードのつぶつぶが愛らしい、南インドでほぼ毎日食べられているという、みそ汁的存在の「サンバル」。

普段、家で作るスパイスカレーは、クミンシードを多用していましたが、

南インドのミールスには、マスタードシードが本当に多く登場します。

 

 

学校給食の配膳のごとく、みんなで作ってみんなでよそって。わいわいがやがや。

もうこの頃には、10時からスタートしたWSも13時になろうとしています。

腹時計はもう鳴りっぱなし!

 

 

茹でた後、きれいに蒸らしあがったバスマティを、Suryaさんに盛ってもらって。

 

南インドのミールスが完成!!!

Suryaさんが持参して下さった本場の食器が、もう抜群の演出です♡

パクチーも盛り盛り♡ 最高しかない!

 

待ちわびた瞬間が遂に!

「いただきま~す♡」

 

 

南インドでは、小さな小皿をプレートの外に出し、ぜーんぶかけて、少しずつ混ぜながら楽しむそうです。

6種のカレーにスープにお惣菜、写真手前の茶色いかたまりは、

トミーが汗だくで揚げてくれたパコラという野菜のかき揚げです。ひよこ豆の粉を使用しているのでグルテンフリー。

この香ばしさが、さっぱりとしたカレーやスープと絡まって、またいい働き。

 

 

 

とにかく、大多数の方が「カレーとはこういうものだ」と考えているカレーの味を、

他のスープやおかずと一緒に、軽く超越していくミールスのミラクルハーモニー。

参加者一同、次々にあらわれる新しい味と香りに、目をまん丸くさせながら、味覚と脳内の情報処理は追いつかず、

驚きと混乱の中で、気づくと満腹になっていましたww

 

「日本では絶対に食べられない味!」の言葉が中空を飛び交っていましたね。

まさに異文化交流。世界の不思議を五感で体感♪

 

 

Suryaさんから、お手製のレシピブックと、南インド料理に欠かせないことがこの度よ~くわかったマスタードシードをお土産に頂きました。

このレシピは、再現できるかどうかは別としてww、門外不出です。

 

実は、Suryaさんは、かつて美大で油絵を学んでいた美術畑のご出身という事がわかり、

同じく美大に通っていたワタクシは共感するところが多々ありでした。

Suryaさんが、何故南インドのミールスに夢中になられているのか。

それは、キャンバスの上に多彩な油絵具を塗り重ねて、世界を表していく絵画のように。

ミールスも、幾多のスパイスやハーブ、食材を調合し、それを調理することで世界を表していくもの。

しかも、その表現は、おそらく無限大。

その面白さと魅力に、Suryaさんは惹かれているのかもしれない。

そして、これもやはり、ただの料理としてだけではなく、創造的な活動なのだ。

と、1年ごしにミールスを頂きながら、ズバッと気づいたのでありました。

 

 

ロッジモンドの「モンド」は、ラテン語で「世界」という意味です。

モンドのある西伊豆は、電車も通っていないアクセスがいいとは言えない土地ですが、

オープンしてから本当に多くの外国人のゲストにお越し頂き、「こんなにも世界中から西伊豆に旅人が訪れていたとは!」と日々驚いています。

地理的な条件だけでなく、心まで陸の孤島にならないように。

私たちも、もっと心や目を、外に世界に開いていきたいものです♡

と、同時に地域と旅人の間にあるロッジモンドの空間的な活用法も模索しています。

 

早速、多くのリクエストを頂いていますので、

Suryaさんの下田のお店の繁忙期が落ち着いた9月下旬頃にでも、

「残暑をスパイスで乗り切ろう!」と第2弾でお招き出来たら、と考えています。

 

それでは、皆さんまた会う日まで。

ナマステ~

photo:ほぼ、ちゃやみなみ

Surya

住所:〒415-0028  下田市吉佐美348-3

TEL :  09045421608

営業期間:7月中旬~9月中旬(予定)

facebook page:  https://www.facebook.com/suryaizu/

 

この記事を書いた人

うずめの庭 uzume no niwa

両親が松崎町生まれの生粋の西伊豆原人。但し、突然変異型。
東京の美大に通いながら、アングラ、身体表現、水墨画、縄文美術に傾倒するも、のっぴきならない理由で、二度と帰るまいと思っていた故郷・西伊豆へ帰還。原始時代への憧れから、田畑を耕す暮らしをはじめると、細胞レベルでこの土地のポテンシャルに気づく。
以後、「土着といふ前衛」をスローガンに、地域の自然資源を活用した創造的な子育て環境の充実を目指す運動や、地域の課題にアートを用いてアプローチする活動などを行っている。「くゑびこ」の商品開発や、宿の運営、イベントの企画などを担当する実に多忙な4児の母。

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