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酒好きの夫婦が営む、酒好きのための店「鮎の茶屋」

2018.10.1 / お酒 山の幸 / ちゃやみなみ

「茶屋」のつく店がどうしても気になってしまいます。下田のちゃやみなみです。

下田へ遊びに来た友人を連れて、わざわざ松崎まで車を走らせ幾度となく訪問している「酒好きの夫婦が営む、酒好きのための店」があります。

「大沢温泉」のすぐ近く、「鮎の茶屋」の表示をたどると川の向こうに小さな木造の建物が見えてきます。

「自分たちが飲むときに、食べたいものを出してる」

店のお母さんがそう教えてくれました。

昔は鮎の養殖をしていて、そこから食事を出し始めたそう。鮎の塩焼きを頼めば、生きたまま串刺しにされた鮎が出てきてます。

おすすめは「鮎ご飯」。店に到着したら、なによりもまず最初に鮎ご飯を注文すること。

注文が入ってから土鍋でご飯を炊き始めるので、ほどよい頃に出してもらうためには、いの一番に注文するのがちょうどよいんです。

次に頼んでほしいのが酒。

肉を焼きながら瓶ビールをグラスでクイッと飲むのも楽しいけど、ウーロンハイ・レモンハイを一度頼んでみてほしい。

中と外が半々くらい入ってそうな濃い〜酒が出てきます。グラスを口に近づけると焼酎のにおいがプンプンするのがたまらん。正直私は半分も飲みきれない。

もしあなたが何かしらの理由でお酒を飲めないのならば、梅ジュースを頼むのが最高。

自家製の濃厚な梅ジュースが250円という破格で提供されている。もともとは子供向けにドリンクがほしいというリクエストがあったためらしい。さすが酒好きの大人のための店。子供向けのドリンクは標準装備ではない。

あとはスライスの猪肉を頼めばもう満腹。

仕留めてすぐに正しい方法で処理を行わないと臭みが肉に移ってしまうジビエですが、

鮎の茶屋の肉はお父さんが自分でイノシシを仕留め、処理し、すぐさま冷凍して保存したものを提供しているので、肉の臭みが全く無い。

肉を焼きだすとあっという間に部屋中が真っ白の煙に包まれて、換気扇を回せど回せど煙は減らず、そのうち目も痛くなってくる。痛い痛いといいながら食べる肉はなぜかさらに美味い。

あとから聞いたけど、「イノシシのホルモン」も食べた方がよさそう。

お父さんが自分でさばいて新鮮な状態で保存しているからこそ、どの部分も捨てること無く食べられるんだって。

食事をすませお会計をしているときに猛烈にいい匂いがして、なんの香りかと聞いてみたらそれが「イノシシのホルモン」だった。これは次回絶対に食べたい。

この日は鮎の白子をサービスで出してくれた。

時期によるんだろうけど、白子の煮付けは酒のつまみに最高だった。

 

40年以上も二人三脚でこの店をやってきたお父さんとお母さん。

もう十分働いたから、今はゆっくり楽しみながら、マイペースにお店を開けているんだそう。

団体さんとか入ってるといっぱいいっぱいになっちゃうから、注文のときも様子を見ながら声をかけてもらえると嬉しい。

とはいえ定休日以外はちゃんと開いているので、まずは電話で状況を確認してから行くのがおすすめです。

最後に、写真を撮らせてほしいと声を掛けると、「ええ恥ずかしいわよ〜」といいながら「お父さーん!」と小走りに裏へ声を掛けに行ってくれた。

「この人、笑顔になってないでしょ〜」

愛らしいこのお二人に会いに、ぜひ鮎の茶屋へ行ってみてください。

住所 静岡県賀茂郡松崎町大澤281
TEL 0558-43-0282
定休日 火曜・水曜(臨時休業あり)

この記事を書いた人

ちゃやみなみ minami chaya

神奈川県相模原市出身。東京で自転車イベントの企画制作会社を歴て結婚を機に下田に移住。現在は群馬県みなかみ町在住。 フリーのデザイナー、兼各地の賑やかし担当。 無駄を愛し、無駄を作り、無駄で世界を満たしたい。 日本パイ投げ協会パイ長。毎月8日は餃子の日。

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