IZU TRAIL Journey 2018
2018.12.17 / トレッキング /こんにちは、ヤイヤイ通信ライターのKajoです。
数日前から本気を出しはじめた冬将軍・・・
普段の私であれば、あまりの寒さに「できれば働きたくない」「自宅警備に精を出したい」などとのたまうこの時期ですが
今年の冬は一味違いますよ。
さてみなさん、突然ですが。
去る12月9日に行われた「IZU TRAIL Journey」をご存知ですか?
「IZU TRAIL Journey」とは、松崎町松崎新港〜伊⾖市修善寺温泉(静岡県松崎町・⻄伊⾖町・河津町・沼津市・伊⾖市にまたがる地域)を結ぶ、総距離71.7kmをも駆け抜けるトレイルランニングのレースのことです。
ロッジモンドのオーナーは第一回目から実行委員として携っており、今年も大会コースの整備やエイドの統括を務めさせていただきました。
前日の夜、スタッフは「COCALERO」で盛り上がる
この日LODGE MONDO-聞土-にご宿泊いただいたお客様は、みなさまなんと「IZU TRAIL Journey」の出場者!
猛者だ、猛者だ・・・と胸中がざわつくことざわつくこと。
当日のコース誘導のスタッフとして、エイド統括であるロッジモンドのオーナーを除く4人が出動です。
毎回人が集まれば、日付が変わるまで飲んでいるような人たちですが今回も例のごとくでした。
暗すぎて周囲の様子は一切わからず
朝です。
日などまだ射さぬ明け方、マウンテンバイクガイドのヘイマンの後ろ姿を必死に追いかけ
W1 宝蔵院手前、「座禅岩」と呼ばれるポイントへ向かいます。
ヘイマンはコース整備もモリモリやっていたので勝手知ったる。
ずんずん進んでいく・・・。
少しずつ空が白み、背筋がピンと伸びる
真っ暗闇のなか、ぴりりとするような冬の冷たさを指先や頰に感じながら、一人山中で無線機片手にスタート時間を待ちます。
自然と背筋が伸び、心地よい緊張の時が流れていきます。
フラッシュを焚いてようやく周囲の様子がわかるほどの暗さ
午前6時。スタートの合図から約15分ほどでしょうか。
まだ日も出ない暗がりのなか、無線には他スタッフが担当するエリアを第一走者が通過したという案内が入りました。
いよいよ、8kmの道のりを越えこの坂を登り、宝蔵院を目指しゆく選手を迎える時がくる。
まず現れた第一走者の姿にわたしは圧倒されつつ誘導を実施、次々と目の前を駆け抜ける選手たちの姿に胸が熱くなるのを感じました。
前を見据え駆け抜ける選手の皆さん
わたしはと言えば、元気な声での誘導と応援、無事の走行をひたすらに祈るばかり。
「寒いなかスタッフ、ありがとうね」と声を掛けてくださった方、
ハイタッチをキメてくれたお兄さん、
昨夜宿泊されたお客様。
みなさんの表情は今でもしっかりと思い浮かべることができます。
普段はMTBツアーも実施される、再生された古道が一部ルートに
すべての選手の皆様をお見送りさせて頂いたあと、わたしも少しばかり小走りでヘイマンに合流しました。
来るときは見えなかったコースの全貌が見え、驚きが隠せません。
!SLOW DOWN!1000人以上が駆け抜けた古道
一方、ボスであるロッジモンドのオーナーは土肥峠へ。
気温4度、小雨がぱらつくなどの情報が無線に入り、当時過酷な状況だったことが伺えます。
堂ヶ島展望台からの夕焼け
わたしたちにできるお手伝いを終え、ふと帰り道の車中に出会った夕陽がとてつもなく美しく、ついつい堂ヶ島まで車を走らせました。
午後4時半過ぎの夕焼けです。
まるで絵画のような西海岸の夕陽
この時間にも、山の中を駆けている人がいる。
ゴールである修善寺を目指す選手の皆さんの存在を意識しながら、夕陽が雲の向こうで赤く燃える様子を目に焼き付けました。
同じ頃に続々と、スタッフのメンバーも夕陽の写真をSNSにアップしていて、
少しクスッと笑ってしまいました。
選手の皆さん。2018年の12月9日の夕陽、とても美しかったんですよ。
「伊豆の新たな旅」としての「IZU TRAIL Journey」。
来年も松崎で、皆さんをお待ちしております。
この記事を書いた人
重度の放浪癖有り、スペイン滞在をはじめとする海外経験は延べ20カ国。食中毒に4回当たるもめげぬ真性マゾの精神力と、「アルゼンチンは近い」と言い切る程のフットワークの軽さが売り。直感と好奇心をもとに、純粋に観察し大胆に発信をする。人見知りを克服したい海の民でありキャンパー。○Español /English