よみがえる伊豆の古道 トレイル整備記
2023.9.16 / /9月になりましたが、伊豆もまだまだ暑い日々が続いてます。
いくらなるべく涼しい時期に外での作業をと画策したところで、
逃げられない真夏の汗だくイベントがこちら。
そう、台風通過後のトレイル整備‼
どうやら岩盤の上に薄く土が被さっているだけらしい伊豆半島の特性と、
その土の上で冬に常時吹く強風、西風に耐えるべく生き抜いてきた木々は、
台風の進路によっては激しい東風を受けることになり、
そんな台風の後はそこかしこが倒木、また倒木…
MTBやハイク用のトレイルとして使わせてもらっている古道も例外なく、
たくさんの倒木や倒木とはならないまでも通行の妨げになるクラスの落ち枝や、
無数の小枝と緑の落ち葉で埋め尽くされるのでした。
台風に豪雨が伴えばトレイル内にも土砂が流入したり、トレイルから流出したり。
なので、大雨や台風後のトレイルメンテナンスは酷暑の中にも必要なのであります。
今回の台風も風速はさほどでなくても風の当たり方が木々には辛かったようです。
小さな木から大木まで、あちこちで倒木が。
総雨量は記録的でなくとも年々短時間(ゲリラ)豪雨性が高まっているからか、
頻繫にトレイル内や周辺で大小様々な土砂崩れに遭遇します。
それらを元通りにできたりできなかったりしながら、なんとか通行可能な状態にメンテしていくのですが、
そんな日こそ全くの無風だったりして。もーう!
したたる汗を目にしみさせながら思うのです。先人の偉大さを。
古い区間では1,200年余りの歴史が刻まれたこの古道。
重機もチェンソーすら無い時空の中で、よくぞこの道を拓き保ってくだすったなと。
MTBツアー参加者でモンドにも宿泊してくれた外国人パワーも借りながら、
古から続く道を後世に遺せるよう、整備は続くのでした。