自家製にこだわった手打ちそば「伊豆 鞍馬」
2019.2.22 / 山の幸 /松崎町にあるおいしいお蕎麦屋さんを紹介します!
お蕎麦って日常の食事にちょうどいいというか、体に負担がなくていいですよね。
こちらは自家製粉にこだわった「鞍馬(くらま)」さん。そば粉に水を入れただけの十割そばを出しています。
東京出身のご主人は東京・西荻窪にある蕎麦屋「鞍馬」で修行を積み、縁のあった西伊豆に移り住んで2012年に開業したそうです。
そういえば、私が東京で住むのに最後に選んだ町が西荻窪・通称西荻でした。
当時同棲していた彼氏と別れて即日家を飛び出してから、家財道具を持たずに住めるということでシェアハウスを探し、はじめに六本木、次に下北沢と移り住んでいました。結婚を機に伊豆に引っ越すことが決まって、最後の1年を過ごすのに選んだ町が西荻。
東京なのに東京らしくない絶妙なゆるさの人間関係、街の空気や個人店がひしめく活気。そこで何が起こってるのか自分の目で見てみたかったんですよね。
今となっては1年という時間はちょっと短すぎたんですが、いろいろ勉強になりました。町のフェスづくりに参加して”町のみんな”となにかを作る難しさを痛感したり(中心メンバーとモメて脱退w )、活気ある商店街があっても実は商店街同士はあまり仲良くなかったり、派閥があったり。町で上手に生きるとは。私の思う上手に生きるとは。町の深部を見るにはもっと何年も必要だったな〜。
話が逸れました。店内は上品な外観のとおり、静かでシンプル。
季節のお花や植物が飾られています。
「上陸秋そば」という品種を使い、保管しておいたそば殻を毎週石臼でひくそうです。
すべて手作業という製粉を、店内の窓から覗くことができます。
こちらはかけそば。つるつるのそばと、優しい出汁の味が染みます〜。
普通のもりそばももちろん美味しいですが、珍しい「くるみ汁」も味わい深くておすすめ。
そして、サクサクの天ぷらもおいしい!この日はセット以外に、ふきのとうとさつまいもの天ぷらをサービスで出してくれました。
このお芋の天ぷらはホックホクで本当に蒸したみたいで美味しかったな〜。元板前だったボスいわく、天ぷらは揚げ物ではなく衣でくるんだ蒸し物なんだとか。
ガツンとくる味ではありませんが、毎日でも食べたくなる、そんな優しいお蕎麦です。
お蕎麦が優しいだけでなく、私は西荻の優しい空気感も思い出しました。
こだわりのお蕎麦を味わうランチ。いかがですか?
伊豆鞍馬(いず くらま)
住所:〒410-3611 静岡県賀茂郡松崎町松崎313-38
TEL:0558-42-1200
営業時間:11:00~15:00
定休日:火曜
この記事を書いた人
神奈川県相模原市出身。東京で自転車イベントの企画制作会社を歴て結婚を機に下田に移住。現在は群馬県みなかみ町在住。 フリーのデザイナー、兼各地の賑やかし担当。 無駄を愛し、無駄を作り、無駄で世界を満たしたい。 日本パイ投げ協会パイ長。毎月8日は餃子の日。