Lodge Mondo 製作物語
2018.9.21 / /
作業開始は、積乱雲のようにもくもくと焦燥が湧き上がる2018年6月の終わり頃。
ドミトリー、ダイニングの床に使ったのは、地元の製材屋で用意してもらった『野地板』と呼ばれる屋根の下地なんかに使われる材。
もともと見えなくなる下地用なので厚さも幅も長さもバラバラ、、な分安く手に入りいい味が出ると考えました。
とは言えつまづくほどの段差や隙間を残すわけにはいかないので、此奴らを
していきます。これが楽しい。最初はね。枚数にして実に200枚近く、朝から1日ひたすら磨き続けました。
切れど削れど尚も鎮座する板の束に何度もめげそうになり、一体なんでこんなことしてんだろという惨めさを味わい、それを超えた先の『無』の心地よさに酔っては覚めを繰り返し何とか作業終了。
粉まみれの日々よグッバイ。やっと室内に入るぜ。
もともとのカーペットをひっぺがし、下地の断熱材を取り払い、布どめの木枠を引き抜き、時は19XX年さながらに破壊の限り(大掃除)を尽くしました。
ヒャッハー!これからお前ら板を床に磔(はりつけ)にしてやるぜぇぇ!と意気込んだところでふと我に帰りました。
「床の前に壁を塗らねば」
掃除も改装も上から順番に。丁寧にマスキングを施し優しいアイボリーで壁を塗りました。(3度塗り×2部屋)
さぁ!いよいよ床貼りです!ヒャッハー!これからお前ら板を床に磔(はりつけ)にしてやるぜぇぇ!
勢いよく取り掛かったものの、一筋縄ではいかず大苦戦、、前述の通り幅も長さもバラバラなので一枚一枚受注生産、オーダーメイドで床材を作ってはハメ削ってはねじ込みの連続でした。世紀末気分は何処へやら、部屋にはため息が重く立ち込め始めました。
とはいえ、少しづつ『床』になっていく手塩にかけた材たちと釘を打つ金槌のリズムに後押しされながら作業は進んでいきました。だんだんとコツを掴んできて作業スピードは上昇!それに比例して外気温も上昇!!
気温だけ先走って上がりすぎでした。ダイエットしながらお給料いただけるなんて本当にいい仕事ですありがとうございます。
と、なんだかんだ言ってますが2日間で2部屋の床貼りが完了!笑
不揃いながらも味のある床に仕上がりましたやったー!
ここにステイン(材に染み込んで着色するシャバッシャバな絵の具汁みたいなもの)で着色をしていきます。
シャバッシャバなのでこの繰り返し。爪も真っ黄色に染まりました。そして作業終了。
この部屋は相部屋のドミトリーになります。残すは二段ベットの塗装剥離、再塗装、組み立て、設置×4を行なって完成です。
浴槽の床は、地元の大工さんに施工してもらいました。
職人さんの仕事ってかっこいいですよね。その後ニスで着色。浴室の完成です!
といった感じで脱衣所、ドミトリーの床はりが終わりました。というかまだそれだけしか終わってません。
果たしてプレオープンに間に合うのか!? 次回!床はり、再び!
実際にはしっかり間に合って営業してますので是非遊びに来てください!笑
ご予約はこちらから。
それでは、ヘイマンがお届けいたしました、シーユーネクストタイム!
この記事を書いた人
マウンテンバイクガイド/イラストレーター
松崎町生まれの純血伊豆ローカル。インドア派で頑なに心と身体を閉ざしていたころとは打って変わり、現在は山を切り開いてトレイルを作り、マウンテンバイクのガイドとして西伊豆の山中を駆け回る日々を過ごしているシャチク。一方で『彫刻家のじっちゃん』の名にかけて、イラスト・グラフィック等の小手先に本領を発揮中。几帳面な性格を活かし、代表の松本に足りない部分を補っていると《自負》している。