ウッドボイラーと太陽光集熱器のハイブリッドシステム構築しました。
2022.11.23 / /ロッジモンドの熱エネルギー供給を薪や丸太にしたことでガス代が10分の1以下になりました。
満室が続く夏の繁忙期。毎日のように大浴場へお湯をためても月のガス代はたったの8000円。
多いときは15万から20万近くかかってたから凄いコストカットできてます。
しかも、この浮いたお金はこの土地にいる人たちの賃金となる。ガスを買うためのお金が海外へ流れない。
うちの7部屋の宿でこれくらい下がるから公共施設や大きな宿が取り入れたらもっと大きなインパクトあると思います。
山には使われるのを待っている木がいくらでもあります。
老木はCo2の吸収能力も落ちるので木を伐って使って山を若返らせる必要がある。
治山にも生物多様性にもつながるし海だって良くなる。みんなもっと魚を釣りたいよね?
そんなに木を伐って大丈夫かと思うかもしれないけど、伊豆は江戸時代から炭を焼きまくっていたエネルギー輸出国なので地域内で使う分にはまったく問題ない。
このウッドボイラーは市場に出せない節だらけの丸太や曲がった木もすべて燃料に使えます。
竹を燃料にできないかと実験中。「竹取物語 https://lodge-mondo.com/yaiyai/taketori/」
山の中で木を腐らせると分解の過程でCo2もメタンガスも発生する。(メタンは二酸化炭素よりも温室効果が高い)
エネルギーの地域自給をやることができれば、これからの時代にあった「観光地」をつくれるはず。
さて、ウッドボイラーに取り付けた太陽光集熱器の話。
夜までウッドボイラーを焚くと翌朝60℃〜70℃の予熱が残ってます。この予熱を太陽光集熱器で日中に温められればさらに薪の消費も抑えられる。
ちなみに、導入したのはスペインの太陽光集熱器メーカーの「FUJISOL」。
という計画でしたが、これが思うようにいかなくて手こずってますw
太陽光集熱器を2台連結させているけど想定より温度が上がらない。
原因はポンプ流量? 1㍑/分の流量がメーカー指定のところ5㍑/分くらいでまわってるので集熱器内で熱を得られにくいのかも。
タンクへの戻りにバルブを取り付けて流量を調整し、配管に保温材を巻く対策をすすめてみます。
いまの太陽光集熱器は進化していて熱効率をあげるために真空管が使われてるのですが、これにアルミ板と銅管を仕込む姿はゲリラが兵器を仕込む様相。
この仕組みがうまくまわり始めたら、次はボイラーからお湯を館内にまわしてヒートパネルで暖房へと使います。
まだまだ実験と改良は続きます。
この記事を書いた人
株式会社 BASE TRES 代表
西伊豆の山を【まわす】BASE TRESのシャチョー。幼稚園を中退する輝かしい学歴からスタートし、中学はもちろん不登校。修学旅行の積立金を返してもらったお金でテントを買い、一人旅へ出掛けるようになり早々とメインストリームからドロップアウト。
17歳にはヒマラヤのトレイルを歩きはじめ、その後カラコルムやアンデスへ。南米大陸をオートバイで走りまわったあと西伊豆へ移住。ギターを弾いて飲み代を稼ぐのがライフワーク。