冬本番、パネルヒーター始動。
2023.2.3 / /代表松本氏のウッドボイラー記事で匂わせてありました、パネルヒーター暖房計画。
ついにそのシステムが追加構築され、始動しております。
給湯のみならず館内の暖房に温水を回すことで、
木材の貯蓄してくれたエネルギーをより効率良く引き出せるはず。
山で腐敗を待ちくすぶっていた木材たちで、
お風呂のみならず、共有ラウンジでも、廊下でも、あなたとあなたの心を温められたなら。
代表松本氏の想いに作業で応えてくれるのは、毎度お世話になっておりますT設備工業のT親子。
父Tさんは二言目には「こんなのやったことないよ~」と言いながらも、
前回のウッドボイラーの設置から今回のパネルヒーターまで、確実に構築の要となってくれているのであります。
天井裏の極狭空間にも手際よく配管してくれた息子Tさんと共に。
温水パネルヒーターは文字通り温水を室内のパネルへ回し、
そのパネルが温めた空気で部屋を快適な温度にしていく暖房器具で、
床暖房同様、寒冷地では見かけることも多いもの。
特徴としては温風による乾燥がしにくいことや、音が出ないこと、室内で火を使わないこと、
流れる湯温を制限すればペットや子どもが触れての危険性を減らせるなど宿にとってはかなりのメリットと言えます。
デメリットの一番は館内を暖めるのに時間がかかることです。が、ほぼ常時給湯用で薪ボイラーは稼働しているため、
ポンプの電源を入れ室内のパネルのバルブを開放して小一時間もすれば、共有ダイニングはじんわりと暖かい素敵空間になるのです。
まず、ウッドボイラーで焚く木材がボイラー内臓のタンク内の水をお湯にし、
そのタンク内に沈められた熱交換器に水道水を通すことで無限給湯を可能としてきました。
そこに太陽光集熱器を組み合わせることで薪を焚かなくとも、
ボイラー内臓タンクのお湯を冷まさずに済む仕組みをこれまでに構築してきました。
今回はボイラーに既に存在するお湯を、ポンプを使って館内2か所のパネルヒーターに回遊させることで、
今までは内臓タンクで熱エネルギーを沸々と蓄えて水道水が通るのを待つばかりだったお湯達に、
館内の暖房という「はけ口」を与えることにより、効率良く熱を使用できるシステムとなるはずです。
スッキリ発散して戻ってきたと思ったら太陽光集熱器に送られ再びカツを入れられて、
戻って来たと思ったら薪で再び沸々にされて馬車馬のように働かされるH2Oたち。
これは…代表松本氏の思惑通りでしょう。
価格高騰しているエネルギー源の類を追加投入することなく、
既に沸かしているお湯の活用方法を増やすことで得られた快適の増幅。
穏やかな温もりとして肌で感じながら書かせていただいている記事、
今回はこの辺で失礼いたします。じーんわり。