「春が来たぞ~~」
長い冬眠から目覚め、そう叫びながら駆け回り、春の訪れを全身で喜ぶムーミンの気持ちがよくわかるうずめの庭です。
暖かな陽気が身もココロも開放的にしてお外に飛び出したくなりますが、同時に花粉までもが開放的♡
アメとムチか?!
春とは、なんとも罪深きかな。。。。。(笑)
さて、ヤイヤイ通信ファンタジー部門を自負している私は、はたまた土くさい部門担当でもあります。
土といえば、只今西伊豆松崎町では、田んぼをつかった花畑が見頃です!
View this post on Instagram
眩いほど鮮やかな黄色のアフリカキンセンカにはじまり、GWまでに6種のワイルドフラワーが次々に咲いていきます。
(※花畑については、イタリアンレストラン・サルーテさんの記事でも触れておりまっす。)
そんな花畑を見守るように、そしてこれから満開へと向かう桜並木を待ちわびるように。
那賀川沿いにお店を構えること19年!!の地域に愛される産地直売所があります。
その名は『桜田 より道売店』。
店長の武田さんが、「お饅頭を作るのが得意な母の饅頭を売りたい。」
「脱サラして有機農家に転身した自分の作った農作物を売りたい。」
「人にあげても喜ばれず、畑の肥やしになっている自家栽培の野菜の売る場所を作って、
地域の人々の生きがいを作りたい!」
という思いから立ち上がり、それに共感し賛同する人たちが集まって育まれてきたお店です。
ちいさなシンプルな店舗ですが、
「ないものはない」のキャッチコピーで有名な西伊豆の某スーパーのように、
本当にないものはないほど、バラエティに富んだ地場産品がところせましと並んでおります。
まず道路沿いの店舗脇には、
お盆やお彼岸になると開店前から行列ができる「あこしば」や「しきび」、野菜の苗などがどどどど~ん。。
そして、玄関正面には、季節の切り花がどどどど~ん。♡
東京の市場で大人気の地域では普段流通していない花農家さんの規格外のお花が、ひょっこり並ぶことも!
View this post on Instagram
入ってすぐ右側の冷蔵コーナーには、
伊豆牛乳やわさび漬けといった伊豆ならではのものが並びますが、
一番危険なのがこれ。
松崎町の自宅の一角に工房を構える紫苑さんの手作りスイーツ♡
自家製の蒸しプリンがのったプリンアラモードがあるときは、100%誘惑に負けますww
ついつい手を伸ばしそうになる焼き菓子コーナー。
こちらは、紫苑さんの手ごねパン。お食事パンから菓子パンまで。
この他にも、3、4軒の工房のパンがあり。石窯で焼かれた天然酵母パンもあったりします。
武田さんが売りたかった「お母さんのお饅頭」は、
代替わりして今ではスタッフの方が手作りしています。
あいにくこの日は売り切れご免!!
そして、地域のお母さんやら仕出し屋さんの手作り総菜も。
どどど~ん!!ご飯ものもありますので、ここで色々買って。
今の時期はお花を眺めながらピクニックなんて、最高過ぎます♪
友人が営む移動式の天然酵母ピザ屋「ボナペティ」さんが出している、
自家製のピタパンに、自ら育てた無農薬無化学肥料の野菜をたっぷりはさんだサンドイッチは、
体にも優しく美味しくオススメです!
そして、野菜もどどどど~ん。
じゃがいも。ブロッコリー、サトイモ。キャベツ。
葉つき人参なんて、なかなか大型スーパーではお目にかかれませんよね。
そして、地の人参の甘さと味の濃いことといったら!
葉っぱもスープにちらしたり、天ぷらにしたり、何でも食べられます。
にくいほど、分厚い原木しいたけ。
これぞ、伊豆の味。是非味わって頂きたい。
地のたまごに、ひじきに海苔、天草といった乾物海藻類。
西伊豆町を代表する特産品・かつお節や、塩辛まで揃います。
柑橘類は、四国並みに豊富です。
品種も多種多様ですので、是非試食して、お気に入りを見つけてみてください。
ちなみに、最近松崎町で話題の柑橘といえばこちら「栄久ぽんかん」
View this post on Instagram
穀類も充実してますよ。
普通の精米されたものから玄米。もち米。黒米、赤米、緑米などの古代米。
町内で栽培されたバスマティの様なエスニック料理に最適なお米もあったりします。
西伊豆町で栽培された採れたてわさびも、この価格です!
モンドにお泊りで、夜の酒の肴にお刺身など調達計画がある皆様には、
是非、こちらで生わさびもゲットして頂きたい!!
と、かねてより切に願っております。はい。
いちごも、大型店などとは100円以上お安く採れたてのものがゲットできますよ。
そして、ここにも我らがくえびこ3兄弟が!
より道売店のインスタでもご紹介頂いております。
旬の入荷情報など知りたい方は是非フォローしてみて下さい。
View this post on Instagram
もちろん。今ご紹介した全てのものが常にお店に並んでいるわけではありません。
季節により作物は変わりますし、天候などにより生産者さんが出荷ができないことや、
畑の端境期で採れる野菜が少ないことも。
はたまた思いがけず、新鮮な魚介類が並んでしまうことだって!
「より道売店」は間違いなく、西伊豆の旬が集まるお店です。
山野で草花を見つけるように、ここでも皆さんの視点で西伊豆の旬を発見してみてください♡
そして。そして。
実は、私うずめの庭とこのより道売店店長の武田さんとは、深~~~いご縁があるんです。
何を隠そう。
約10年前。私は、このより道売店近くの田んぼでトラクターに乗っていました。
ひゃっほ~い。
農家に嫁いだのではなく、松崎町にUターンで舞い戻ってから、ひょんなことで武田さんと知り合い。
「田畑を耕してみたい」「自分で食べるものくらい自分の手で作れないと!」
と生意気な夢を語る24歳の小娘の私に、
「やってみらっしゃい!」
とトラクターまるごと、ドンッと貸してくれたのが、まさに武田さんでした。
無農薬、手植えの田植えにこだわる私と、全力で応援して下さる武田さん。
当時の私のマッチョ感がおわかり頂けますでしょうか?www
30kgの米袋をいくつもガンガン担いでました!
当時、私の田んぼも町の事業で春には花畑になっており、
その頃は今の様に、観光協会も売店など何もやっていなかったので、
「自分が花畑で作ったお米や地場の産物をつかって花畑に訪れる人におもてなしがしたい!」と、
「花畑deカフェ」をはじめたりもしました。
その際にも、カフェのテントやテーブルを作ってくれたり、ここでも全力で応援してくれたのは、
武田さんでした!!
フジテレビのもしもツアーズさんがご来店して下さったこともあったなぁ。
今はよき思い出です♡
懐かし~。
そしてそして。
最近、松崎町の花畑では、町民有志制作のユニークな、ストーリー性のある案山子が登場して人気を博していますが。
この案山子作りの元祖も、
何を隠そう、この武田さんなのでした。
収穫前は、自らの田んぼで稲を守る番人として自分そっくりの案山子が立ち、
稲刈り後は、広々と刈られた田んぼの上で、
またしても自分の分身たちが、騎馬戦に、野球にと遊んでいる景色を作っていました。
面白過ぎて、下の写真には私が紛れ込んでいますwww
県道沿いに、
こんな脇見運転を誘いそうなキワドイ悪戯も、武田さんの仕業です。
私が仲間と取り組む「地域をアート視点で面白がる活動」絲conceptで昨年の花畑に登場させ大人気だった編みぐるみのティピ。
この土台と骨組みも、まさに!武田さんのご協力のもと実現したのでした。
View this post on Instagram
とにかく、この「桜田より道売店」を作った店長・武田さんを語りはじめたら、
まだまだ止まれません。
町内唯一の「武田」の姓は、甲州より移り住んできた武田信玄の末裔なんだとか!
産地直売所だけでは飽き足らず、武田さんの驚くべき新たな活動については、
また次回ふれることに致します。
土は、その土地で育まれる生きとし生けるものの原点です。
土に触れることで、私は自分の暮らすこの土地の価値と可能性を細胞レベルで再確認しました。
「地産地消」「身土不二」
いろんな言葉がありますが、人は土から離れては生きていけないし、
土から育まれたエネルギーの塊である作物が、私たちの血肉となっていきます。
桜田より道売店には、私たちが生きることに大切なものがいつも集まってきているのです。
ロッジモンドより車で約10分。
是非是非、存分により道してみて下さいませ。
桜田より道売店
住所:静岡県賀茂郡松崎町那賀171
電話番号:0558-43-1900
営業時間:8:00~16:00
定休日:12/31~1/7
Facebook page:https://www.facebook.com/桜田より道売店-1474699079221597/?epa=SEARCH_BOX
instagram:https://www.instagram.com/sakurada.yorimichi/p/BjYMLJLgYkc/
recommendおすすめ
-
2019.1.9風呂は命の洗濯よ?伊豆まつざき荘のご紹介
-
2018.9.29プロヴァンス・ド・すずき
-
2018.9.20食事処 麺屋 井むら