長九郎山のアマギシャクナゲは見頃ですか?
2021.3.28 / トレッキング /凜としたスイセンが咲き、本格的な冬が来たなと感じる間もなく菜の花が咲き、そうこうしていると各種サクラが咲き乱れ。
サクラの開花が早く、季節の移ろいも一層早く感じてまいりました。
そうなると次はツツジやシャクナゲの開花時期が気になってまいります。
こんにちは、お久しぶりの佐久間です。
今日は我らが松崎町が誇る最高峰「長九郎山」に家族で挑んだ記録をちょっとだけご紹介します!
昨年の5月下旬、年長さんになったばかりの娘の体力に一抹の不安を覚えつつも
勇気ある撤退も視野に!と、富貴野・長九郎遊歩道ルートを出発。
子供にとってはピークを目指すことと同様かそれ以上に過程も大事なのです。
このルートは全体を通して険しい場所はなく、親目線でみると安心できる遊歩道ですね。距離を除けば・・・
とは言っても気楽な気持ちと余裕を持ったスケジュールや装備があれば十分子供でもチャレンジできますよ!
さてさて、宝蔵院を出発してすぐにスギ、ヒノキなどの人工林が登場、これがしばらく続きます。
このように単層的な山はすぐに飽きてしまうのかな?と思いきや、そこは子供目線!
周りにあるすべてのモノが素晴らしい想像力と好奇心で遊び道具に変わり、予定通りに行動したいお父さんを悩ませます。
ちなみにお母さんはと言えば、そんな父子を微笑ましく傍観。これはこれで素晴らしい!
やっとの思い?で人工林地帯を抜け一旦八瀬峠に出ます。
ここからピークまでが長九郎山の核心であると言っても過言ではありません。
”原生林”地帯に突入し、ブナ、ヒメシャラなどがお出迎えしてくれます。
先ほどまでとは違い、ごつごつと石が多めで景観もガラッと変わり、伊豆の”天然”らしさがより濃く出てきます。
登山開始から約3時間!当然「疲れた!」「まだ着かないの~?」
などなどお決まりのフレーズが頻繁に発せられます。
これに対して、「もうちょっとだよ!」「あそこまで行ったらおやつ食べようね!」
などとこれまたお決まりのフレーズでお茶を濁しつつ登ります。
それでも自然の驚異には心動かされるようで、一時的ではあるものの疲れを忘れ?てくれているようでした。
肝心のアマギシャクナゲはというと、、、開花時期を少し過ぎていたので、ぽつりぽつり残っている程度しか見られず。
それだけに満開の頃はそれはもう見事なシャクナゲのトンネルになるんだろうな~
と大人は後悔しきりでした。
検討されている方は是非5月上旬から中旬までには登ってくださいね!
歩き始めて4時間が経過しようかという頃、ようやくてっぺんが近づいてきました。
この山は頂上も樹林帯なので遠目からではてっぺんがどこなのか、最後までよくわかりません。
気付くとそこには三角点が。
脇にあるやぐらに登ると360度の景色が堪能できます!
これでこそ登ってきたかいがあるというものです。天気が良ければ富士山も見えますよ。
感動もひとしお、お昼ご飯(とおやつ!)をしっかり食べ、今度は下りです。
同じルートを戻ります。
同じルートではありますが、気分的には大分違うのでしょう。
先ほどまでとくらべて足取りも軽く余裕がうかがえます。
それにしてもよく体力がもつもんだ。親ばかが多分に入っていたとしても、素直にすごい!
飛び跳ね、走り、ずんずん下っていきます。
途中の沢で美味しそうに水を飲む様を見ていると、
山に限らずとも自然の中で五感をフルに使って遊ぶのは、良い経験になるんだろうな
と、改めて感じる娘の野性的な行動なのでありました。
この勢いで大分巻き返したのか、登山口の宝蔵院にはコースタイムより1時間遅れで到着することができました。
最後まで全て歩ききった娘は電池が切れたかのように、車に乗ったとたんパッタリと寝てしまいました。
子供にとっては必ずしもピークを目指すことが目的ではありません。
ご家族で登山を計画されている方は、そこにこだわらずに冒頭にも書いた「勇気ある撤退」を十分視野に入れておいてほしいなと思います。
それが余裕や安全につながり、なにより子供が登山の過程で遊び、成長できるのではないかなと感じます。
次回は満開のアマギシャクナゲを見に行くぞ!皆さんも是非!!
おわりに
今回の長九郎山登山には裏目標があり、次に計画していた八ヶ岳登山に向けた練習と体力面の確認の意味がありました。
そして、同年10月末に満を持して挑戦した八ヶ岳の北横岳(実は一度失敗しています)も見事登りきることができたのでした。
詳しくはまたどこかで!
次はキャンプ登山かな~。
この記事を書いた人
大学時代、青春を謳歌するべき貴重なキャンパスライフを探検部という異色の集団に属してしまったことから、友達よりも海・山・川・洞窟等々と付き合うことに。そのおかげ?か松崎でシーカヤックガイドとして、そして今は木こりとして「森のくまさん」よろしくツリークライミングもこなしながら、バイオリージョナリズムな生き方を目標に日々真剣に遊んでいる。